アリとハト

池のほとりを歩いていたアリが、うっかり水におちてしまいました。なみにさらわれて岸へもどることができません。それを木の上からみていたハトは、葉っぱをいちまいとってアリのそばにおきました。アリは、葉っぱにつかまってきしにもどりました。するとてっ…

おばあさんと吉四六さん

吉四六さんが商売に出ていくとき、きまって止まる安い宿屋があります。安いのはいいけれど、ふとんはよごれているし、てんじょうにはくものすがありました。宿屋のおばあさんは、そうじがだいきらいでした。一番こまるのはしらみがいることでした。吉四六さ…

すずめとりじい

すずめとりを商売にしているおじいさんがおりました。おじいさんは、すずめをたくさんとりたいと、思いこまかくしたさけかすをすずめが集まりそうな林の中にまきました。そして木の下にかくれました。しばらくまっているとすずめがきました。食べているあい…

すずめとりじい

すずめとりを商売にしているおじいさんがおりました。おじいさんは、すずめをたくさんとりたいと、思いこまかくしたさけかすをすずめが集まりそうな林の中にまきました。そして木の下にかくれました。しばらくまっているとすずめがきました。食べているあい…

この下に金はない

吉四六さんの畑の真ん中に、大きな石がありました。「この石じゃまだなでも、大きすぎてひとりではとてもうごかせない」と言いました。吉四六さんはいいことを、おもいついてむらにいき、「畑にある大きな石にお金があるかも」といいました。吉四六さんはた…

しお買い大黒

しおが足りなくなったとしがありました。川内というところはみそやしょうゆもつくることができずこまっていました。ほんどうをそうじしていたこぞうさんは、大黒さまがいるところにかけこみました。そして「しおをはこんできてほしい」と大黒さまにたのみま…

オウムやインコはどうしてしゃべるの?

鳥の鳴き声は、鳥のしゅるいによってちがいます。またひな鳥は親鳥やなかまのこえをきいて鳴き方をおぼえるので育ったかんきょうによっても鳴き声や鳴き方はかわります。オウムやインコは耳から聞いた音を声でひょうげんするというのうりょくもありますので…

やぎざ

パンは、ひつじかいの神様です。からだの上半ぶんは人間で下半分はやぎのすがたをしていました。すると、パンはのようせいシュリンクスを好きになりました。シュリンクスはこまって、にげだしました。それでもおいかけてくるので川の岸べにそよぐアシにすが…

アルキメデス

アルキメデスは、古代ギリシャで最高の数学者、物理学者、科学者だといわれていました。しらくさという土地のゆうふくな家に生まれたアルキメデスは小さいころか数学や天文学をまなび、とてもゆうしゅうでした。わかいころは、研究所にりゅうがくし、たくさ…

おにの三本の金のかみ

家に頭にうすい皮をかぶった男の子が生まれたとき、お医者さんが「ふくの子だ。十四さいでおひめ様とけっこんする」と言いました。ふくの子は、こうふくな子どもで神様のしゅくふくを集める子どもでした。ふくの子は十四さいになりました。でも、王様は、け…

三方一りょうぞん

よいごしの金は持たないというのがえどっこの心意気だそうで、「お金にけちなのは、はずかしいこと」と言われた時代がありました。さかんのきんたろうがさいふをひろいました。中には、こばんがはいっていました。その落とした人にわたすと「もちろんぼくの…

山しょう大ゆう

旅すがたの人たちがとぼとぼあ歩いていました。お母さんと、二人のこどもがお父さんをさがしにいくたびでした。すると、ひとりの男がふねを用意してくれました。この男は、人買いで親子をだましてお母さんとべつべつのところにうられました。わたしは、自分…

カラスと白鳥

カラスは、白鳥を見ていていつもうらやましくてたまりませんでした。「どうしたらあんなに真っ白に美しくなれるんだろう」カラスは毎日、自分の黒いはねをうらめしく思っていました。そして、こう考えました。「白鳥は湖のほとりにくらしていて毎日水あびを…

ひよこ星

おじいさんとおばあさんが住んでいました。まずしい家でしたが、ふたりはとてもなかよくしあわせにくらしていました。ふたりには子どもがいないのでかわりに一わのめんどりをかわいがっていました。めんどりはろくわのたまごをうみました。するとたびびとが…

アポロ11号月面着りく

アメリカとソ練は、きそい合って人るいはつの有人うちゅうひこうにちょうせんしていました。ソ練が先にうちゅうひこうをせいこうさせると、アメリカのだいとうりょうが計画を発表しました。そして新たにロケットをかいはつし、何度もくんれんをくりかえし、…

化けもの使い

人使いがあらいことで有名なごいんきょさんがいました。どんな働き者でも、三日もたたずにやめてしまいました。そのごいんきょさんのところに木助さんという人がきました。たくさんたのまれても木助さんはいやな顔もせずにはたらきました。すると、ごいんき…

モミの木

森の中に、小さなモミの木がありました。野ウサギがかるがるとびこえるほどのおおきさでした。子どもたちは、木のそばにすわって「なんてちいさくてかわいいの?」と言いました。でも、モミの木はうれしくありませんでした。早く大きくなって、広い世界に行…

植村直己

植村直己は、ひょう庫県で生まれました。小さいころから野山をかけまわり、自然の中で遊びながら育ちました。直己は大学に入り、一人でもくもくとくん練して強くなりました。そつぎょうすると、アルバイトをしていろんな所に行って高い山を目ざしました。そ…

年をとったライオンとキツネ

年をとった、ライオンがいました。ライオンはわかいころのように走ってえものをとることができないのでかんがえました。ライオンはこうかんがえてびょう気のまねをして近ずいてきたら食べようというさくせんをたてました。ライオンがねころんでいると、いろ…

にせ本ぞん

人をだましてばかりいるきつねがいました。お寺のおしょうさんもほうじから帰ってくるとちゅうでだまされ、こまっていました。こぞうさんはきつねをこらしめてやろうと大きなかごをせおって出かけました。すると、おしょうさんに化けたきつねがきました。か…

金の好きな王様

金が大好きな王様がいました。金のイス、金のテーブル、金の皿、王様は金が好きなので金の物がたくさんありました。王様がさんぽしていると神様がたいへんなことになっていました。助けてやると、ねがいをかなえてあげようと言いました。王様は「自分がさわ…

おばあさんとお医者さん

おばあさんが、目のびょう気にかかって目のお医者さんをよびました。目医者さんは、おばあさんの家に通って手当てをしたのでおばあさんの目のびょう気は、すっかりなおりました。 おばあさんは、目医者にお金をはらうどころかお礼もしようとしません。なぜな…

注文の多いりょう理店

二人のわかいしんしが、てっぽうをかついで白くまのように大きな犬を二ひきつれて山おくをあるいていました。二人はかりをしにきていて前を見るとお店がありました。そこに入って見るとドアがあって「かみをとかしてコートとくつをぬいでください」とありま…

トラにかったウサギ

森に、おそろしいトラがいました。そのトラは毎日一ぴきずつ動物たちを食べていました。動物たちは、集まってこんな話をしていました。「いつ食べられるかぞくぞくするんだ食べられるじゅんばんをきめて食べられたほうがましだ。」いいました。トラに食べら…

カモとりごんべえ

カモとりごんべえというりょうしがいてごんべえは毎日てっぽうをかついで山にいき、カモを一わ二わとてっぽうでうっていました。ごんべえはいっぺんにたくさんとれるほうほうを考えていました。そして冬の朝池に行って見ると池がこおっていてカモが動けなく…

かさじぞう

とても心のやさしいおじいさんとおばあさんが住んでいて大みそ日の日、お正月のもちも買えない二人は頭にかぶるあみがさをつくって町で売ることにしました。二人はいしょうけんめい五つのあみがさをつくり、売りにいきました。でもだれもかってくれません。…

青い鳥

森の小さな木こりの小屋に、チルチルとミチルという兄妹がすんでいました。クリスマスの夜まずしい木こりの小屋にはツリーもプレゼントもありませんでした。二人がしょんぼりしていると、とつぜん知らないおばあさんがたずねてきて「この家に、青い鳥はいる…

けんかがうつる

きっ四六さんという人がいました。きっ四六さんのとなりの家には、けんかばかりしているふうふが住んでいてこれを何とかしてやろうときっ四六さんは自分の家とふうふの家の間にかきねをつくりはじめました。このことにきずいたふうふが「もしかしておれたち…

わらしべ長者

びんぼうなわか者がいました。わか者はお寺のかん音様におまいりにいきました。すると、わか者の前にかん音様があらわれて「ここを出たら一番先に手にさわったものを拾ってだいじに持ってすぐに出かけるのですよ。」と言いました。わか者は、門をでようとす…